2020年記事一覧
「やっぱりいいなぁ」無垢フローリング編1
「やっぱりいいなぁ」無垢フローリング編です。
こちらはちょっと回数が多くなる予感がします。
「かんくう建築デザイン」では、よく無垢のフローリングを採用します。
良さは肌触りや風合い、調湿性能がある、張り替える必要が基本的にない、という理由からですが、一番の理由は肌触りのよさ。
一年中サラサラしていて、特に夏場はとても気持ちがいいものです。
しかし全てにおいて一長一短あるように、一般的なフローリングである「複合フローリング」にも良さがあります。
それはコストパフォーマンスが良い、トラブルが少ない、傷が付きにくい、ペット対応商品がある、などがあげられます。
ですので、用途や家族構成、ペットの有無などをお聞きして、使い分けることが多いです。
例えばコストを抑えるために、リビングだけは無垢フローリングにして、子供部屋など傷が付きやすい部屋は一般的なフローリングにしたり、ペットを飼われているお宅だと、全てペット対応の複合フローリングにしたり。
こんな感じで、その都度総合的に判断するようにしています。
ちなみに全てを一般的な複合フローリングにすると、トラブルは少ないしコストパフォーマンスもいいのですが、私自身、無垢フローリングのあのサラサラした肌触りと風合いがとても好きですので、コストさえ許せば提案させてもらっています。
さて私が好きな無垢フローリングでも様々なものがあります。
それは当然ですよね。
単純に木をスライスしたものですので、とんでもなく種類はあると思います。
そんなたくさんの種類の中から選んで、提案するためには、ある程度目安が必要です。
その目安とは・・・・次回
玉ねぎとニンニクの収穫作業
コロナの影響でなかなか出来なかった、安佐北区小河内で玉ねぎとニンニクの収穫を行ってきました。
元々大雨の天気予報だったので、参加者は5名。
幸い午前中は小雨でしたので、なんとか玉ねぎ100個程度は収穫することが出来ました。
実は玉ねぎだけでも500個くらい植えたので、まだまだあります。
ちなみに、玉ねぎもニンニクも、上の茎が倒れたら収穫のサイン。
倒れていたのは知っていたのですが、コロナや雨の影響で延び延びになってしまっていました。
収穫した玉ねぎとニンニクは早速、味のある洗い場で洗い、根っ子をはさみで切り、4,5つづつ束ねて、適当な干場へ。
ほんとうは雨の日の収穫は良くないらしいのですが、次回来れる日が来週になってしまうという事で、収穫し干したのですが、なんとか腐らずに乾燥してほしいものです。
まだまだ掘らなきゃいけないのですが、来週まで持ってくれるかな!
棟札とショールーム巡り
今日は「古市の家」のお客さんに滋賀県からお越しいただき、午前中は棟札をあげ、午後からはキッチンやトイレ等、設備機器関係を決めるためにショールームに行ってきました。
当初は4月の予定でしたが、コロナの影響でショールームが閉鎖され、結局今日やっと行くことが出来ました。
ショールームの再開が決まった時、メーカーから「改めて予約を」と電話がありました。
そこでお客さんに広島に来ることの出来る日の候補日を聞いて、予約電話した所全てが埋まっており、結局空いている日時を押えた上で、お客さんが合わせるという形となってしまいました。
しかも私含めて1組3名までしか入ることが出来ず、基本的に1時間。
先ほどネットでそのショールームの予約状況を見てみた所、7/20まで全て埋まっている状態。
ショールームが閉鎖していたおかげで、設備関係の見積もりを取ることが出来なかったり、サッシメーカーなど大手会社の社員の方もリモートワークや半日出勤であったりして、見積もりの所得など、いつも以上に時間がかかってしまいました。
そして今は一気に動き出した感じがして、これまたショールームの予約が取れないなど、まだまだ影響は続きそうな感じがします。
敷地の周りはほとんど道路
先月末に完成した「八木の家」ですが、この敷地は3方半を道路に囲まれており、しかもひな壇の敷地という事で、東側の道路は2.5mぐらい下がっています。
建物の高さ制限には用途地域からくる絶対的なもののほか、道路の幅によって決まることもあります。
道路からくる高さ制限の目的は、道路に圧迫感を与えないように!というのが趣旨ですので、「八木の家」のケースでは、ほとんど道路に囲まれているため、一般的な高さ検討では思い描くプランが出来ませんでした。
そこで道路斜線をクリアするもう一つの検討方法があります。
それが「天空率」という計算方法。
ちなみにこの検討方法は、コンピューターが無ければ、絶対に無理。
非常に難解な計算方法となります。
しかも、一つ一つの道路での検討となるため、時間がかかるかかる。
より細かな道路と敷地との高さを測量し、よしやるぞ!と取り掛かったのはいいのですが、全ての道路からの天空率を検討し終えたのは2週間後。
ほんと、2週間つきっきりとなりました。
その時の検討プランは軒が出ていないケースで、家のためにも軒を出したいと思い、60cm出して改めて検討をしてみるとOUT。
ちなみにこの時は、もうベースとなるものが出来ていたので、1週間で済みました。
60cmでOUTでしたので、30cmならどうだ!と思い再度計算してみましたが、こちらもOUT。
結局それ以上軒の出を小さくすると、見た目がかっこ悪いので、あっさり軒の出ていない外観にしました。
また軒が出ていないと一般的なモルタル吹付外壁やサイディングでは、耐久性や汚れに対して弱いので、少々高い素材ですが金属の外壁を採用しました。
扇形の敷地や狭小敷地など、様々な敷地を経験してきましたが、敷地のほとんどを道路に囲まれているケースは初めて。
この度の天空率計算は自分自身とても勉強になっただけでなく、この敷地に建てたい!という要望に応えることが出来て、ほんと良かったと思っています。
ちゅーピー住まいる
「コロナの影響で外では遊べないけど、我が家では遊べるよ!」という事を意図した内容で、土曜日の中国新聞に入る「ちゅーピー住まいる」に、家自体を遊具のように設計した家が掲載されました。
お子さん3人が写っているアスレチックネットのお家は8年前、ボルダリングの方は6年前に建てさせて頂いたお家です。
定期点検にお伺いするとき、いつもお子さんの成長が楽しみなのですが、改めて建てた時の写真を見ると、「懐かしい~」と思ってしまいました。
ちなみに3人兄弟の男の子は大学生、女の子は高校生と中学生に成長しており、この度の掲載を懐かしく?恥ずかしく?見て頂いていると思います。
呉市の家って、8年前なんだよなぁ~。
早い、早い。
最近のマイブーム
日々設計をしている私は、ここ1,2年のマイブームとして、いかにスッキリと見せるか、という事にこだわっています。
設計者である私も人ですから、好みもあればマイブームもあります。
いかに室内をスッキリと見せるか、という事については、現場では「線を消す。もしくは細く」という風に伝えています。
例えば壁と天井との関係。
和室は典型的なパターンですが、壁と天井とのコーナーに木を取り付けることが多いです。
そうすると施工的には楽できれいに見えるのですが、どうもスッキリと見えません。
そこで最近は天井の木と木が繋がる所に出来る凹みも気にすることなく、スッキリと見せることを第一に考えています。
斜め天井と壁との関係も、上から降りてきた壁と天井との関係もそうです。
上から降りてくる白い壁と天井の板とがぶつかる所は、一般的に見切りといわれる木材を一つ噛ますのですが、それも無しにしています。
そうすると、天井に張った木と木が繋がる所がそのまま見えてしまうので、
最初の頃は大工さんから「ほんまにええん?」とよく聞かれていました。
大工さん的には木をカットした小口を見せるのを嫌がります。
小口を見せない、というのが大工さんが昔から植え付けられている美的感覚なので、私の意図を伝えるために設計図にはわざわざ「切りっぱなし」という文字で注意書きしています。
「切りっぱなし」のスッキリ感に目覚めたのは3,4年前でしょうか。
吹き抜けに面する床フローリングと下から上がってくる壁との出隅に、見切り材を取り付けずに切りっぱなしにしたのが始まりです。
お客さん的にはあまり気にならないところですが、設計者は妙なところにこだわる傾向があるようです。
デジタルの弱点
「かんくう建築デザイン」は私含めて4名で、私とかみさん、そして二級建築士であるスタッフが2名という構成です。
ちなみに2人のスタッフにはそれぞれ小学生の子供がいる関係で、自然と在宅勤務状態になることが多いです。
今でいう、リモートワークというやつですね。
もちろん数年前まではほぼ毎日事務所に来て、打ち合わせや図面の書き方、そして建築の勉強会などもしていましたが、最近では事務所に来る回数も減ってきている中でのコロナ騒動。
ますます事務所に来ることが無くなり、なんか完全にリモートワークに移行している感じがしています。
スタッフとのやり取りは、メールとLINE、そして電話。
電話はまだいいのですが、メールとLINEは難しいですね。
とても便利なツールなので重宝しているのですが、どうしても用件だけを伝える事のみになってしまいがちなので、スタッフから見ると味気ないというか、場合によっては、怒っているのかな?と思われたりしてしまう事がたまにります。
最近、こいういうのがメールやLINEの弱点なのかなぁ、と感じる事が多くなった反面、効率やスピードでは測れないアナログの良さが見えてきた気がします。
伝えることや感じること等は、やっぱりまだデジタルではなく、アナログのほうがいいなぁ、と最近思ったりしています。
「古市の家」の棟上げ
お客さんは現在滋賀県在住の方。
生まれ育った実家を建て替えて住まわれるケースです。
コロナの影響で顔を合わせての打ち合わせがなかなかできず、メール中心の打ち合わせを重ねてきて、ようやく棟上げとなりました。
「10時頃にはもう2階の床ぐらいは出来ていますよ」と電話ではお伝えしていましたが、実際に見られて「早!」。
いつもお願いする施工業者は、前段階の準備がすごい。
10人くらい来る大工さんが迷わないように、柱や梁の位置、レッカーで吊り上げる順番など、サポートで来る大工さんが迷わないように、材料を配置、積んでいます。
そのため、10時頃には、2階まで出来上がっている事が多いです。
午前中は予定通り進み、お昼にはお客さんに用意していただいたお弁当を食べ、昼休憩を多めに取った後、屋根工事にとりかかりました。
ちなみにこの日はとても暑いうえにムシムシとする日。
私も汗が顔に垂れてくるのを拭いながら、棟上げをサポートしました。
これからはコロナだけでなく、熱中症にも気を使いながら8月末の完成に向けて、進んでいきます。