2020年6月の記事一覧
「やっぱりいいなぁ」無垢フローリング編3
熱交換型換気扇
「古市の家」の現場の様子です。
現場から「熱交換式換気扇の設置が終わりました。
ちょっと打ち合わせをお願いしたいのですが。」ということで行ってみると、洗面脱衣室の天井裏には巨大な熱交換器が!。
設計ではきちんと入るように、天井内の懐や木組みなどを検討・考慮していたので問題はないのですが、実際に見てみるとけっこう大きい。
しかもダクトが太くて、けっこうなボリュームを感じました。
この換気扇、室内の空気を排気するとき、冬場であれば熱を回収して室内に残し、夏場は冷気を室内に残す、エコ的な換気扇。
これまでロスナイという壁付けタイプのはやったことがありましたが、各部屋にダクトが延びるタコみたいなタイプは初めて。
エコ意識の高いお客さんからの要望で採用したのですが、効果はいかほどに。
それにしても、初めての事ですので、とても楽しみです。
こんなエコ意識の高い方ですから、断熱材も気密性を高めるために、スイッチやコンセントの周りも塞いでいきます。
95歳になるお母さんのためにも、家の中での温度差があまりないように、気を使いながら工事をしています。
「やっぱりいいなぁ」無垢フローリング編2
さて私が好きな無垢フローリングでも様々なものがあります。
それは当然ですよね。
単純に木をスライスしたものですので、とんでもなく種類はあると思います。
そんなたくさんの種類の中から選んで、提案するためには、ある程度目安が必要です。
その目安とは、
1.白っぽい木か茶色系か。
2.硬い木にするか柔らかい木にするか。
3.木目を浮き立たせるか、目立たせないようにするか。
など大きく分けて3つの視点で考えています。
まず 1.白っぽい木にするか、茶色系にするかですが、基本的にお客さんの好みに寄るところが大きいです。
大まかですが、若い方は白い木やナチュラル系を好まれるのに対して、茶色や濃い色の木を好まれる方は中年から年配の方が多いような気がします。
上の写真のフローリングは樺です。
「かんくう建築デザイン」がよく採用する白い木の代表格といえば樺(カバ)。
樺にも種類がけっこうあるようですが、採用しているのは白樺系です。
この木(フローリング)は白い上に木目が目立たず、時間と共に黄色味を帯びていくので穏やかな雰囲気が出ます。
またあまり窓が取りずらい環境であったり、プラン的に室内を自然の光で明るく出来なかったりと、室内が暗くなりがちな場合にも採用しています。
上の写真のフローリングはカバザクラです。
その他はカバザクラ。
少し赤味のある木材ですが、あまり木目もなく、上品な感じがします。
次回はナチュラル系のフローリングおお話です。
「やっぱりいいなぁ」無垢フローリング編1
「やっぱりいいなぁ」無垢フローリング編です。
こちらはちょっと回数が多くなる予感がします。
「かんくう建築デザイン」では、よく無垢のフローリングを採用します。
良さは肌触りや風合い、調湿性能がある、張り替える必要が基本的にない、という理由からですが、一番の理由は肌触りのよさ。
一年中サラサラしていて、特に夏場はとても気持ちがいいものです。
しかし全てにおいて一長一短あるように、一般的なフローリングである「複合フローリング」にも良さがあります。
それはコストパフォーマンスが良い、トラブルが少ない、傷が付きにくい、ペット対応商品がある、などがあげられます。
ですので、用途や家族構成、ペットの有無などをお聞きして、使い分けることが多いです。
例えばコストを抑えるために、リビングだけは無垢フローリングにして、子供部屋など傷が付きやすい部屋は一般的なフローリングにしたり、ペットを飼われているお宅だと、全てペット対応の複合フローリングにしたり。
こんな感じで、その都度総合的に判断するようにしています。
ちなみに全てを一般的な複合フローリングにすると、トラブルは少ないしコストパフォーマンスもいいのですが、私自身、無垢フローリングのあのサラサラした肌触りと風合いがとても好きですので、コストさえ許せば提案させてもらっています。
さて私が好きな無垢フローリングでも様々なものがあります。
それは当然ですよね。
単純に木をスライスしたものですので、とんでもなく種類はあると思います。
そんなたくさんの種類の中から選んで、提案するためには、ある程度目安が必要です。
その目安とは・・・・次回
玉ねぎとニンニクの収穫作業
コロナの影響でなかなか出来なかった、安佐北区小河内で玉ねぎとニンニクの収穫を行ってきました。
元々大雨の天気予報だったので、参加者は5名。
幸い午前中は小雨でしたので、なんとか玉ねぎ100個程度は収穫することが出来ました。
実は玉ねぎだけでも500個くらい植えたので、まだまだあります。
ちなみに、玉ねぎもニンニクも、上の茎が倒れたら収穫のサイン。
倒れていたのは知っていたのですが、コロナや雨の影響で延び延びになってしまっていました。
収穫した玉ねぎとニンニクは早速、味のある洗い場で洗い、根っ子をはさみで切り、4,5つづつ束ねて、適当な干場へ。
ほんとうは雨の日の収穫は良くないらしいのですが、次回来れる日が来週になってしまうという事で、収穫し干したのですが、なんとか腐らずに乾燥してほしいものです。
まだまだ掘らなきゃいけないのですが、来週まで持ってくれるかな!
棟札とショールーム巡り
今日は「古市の家」のお客さんに滋賀県からお越しいただき、午前中は棟札をあげ、午後からはキッチンやトイレ等、設備機器関係を決めるためにショールームに行ってきました。
当初は4月の予定でしたが、コロナの影響でショールームが閉鎖され、結局今日やっと行くことが出来ました。
ショールームの再開が決まった時、メーカーから「改めて予約を」と電話がありました。
そこでお客さんに広島に来ることの出来る日の候補日を聞いて、予約電話した所全てが埋まっており、結局空いている日時を押えた上で、お客さんが合わせるという形となってしまいました。
しかも私含めて1組3名までしか入ることが出来ず、基本的に1時間。
先ほどネットでそのショールームの予約状況を見てみた所、7/20まで全て埋まっている状態。
ショールームが閉鎖していたおかげで、設備関係の見積もりを取ることが出来なかったり、サッシメーカーなど大手会社の社員の方もリモートワークや半日出勤であったりして、見積もりの所得など、いつも以上に時間がかかってしまいました。
そして今は一気に動き出した感じがして、これまたショールームの予約が取れないなど、まだまだ影響は続きそうな感じがします。
敷地の周りはほとんど道路
先月末に完成した「八木の家」ですが、この敷地は3方半を道路に囲まれており、しかもひな壇の敷地という事で、東側の道路は2.5mぐらい下がっています。
建物の高さ制限には用途地域からくる絶対的なもののほか、道路の幅によって決まることもあります。
道路からくる高さ制限の目的は、道路に圧迫感を与えないように!というのが趣旨ですので、「八木の家」のケースでは、ほとんど道路に囲まれているため、一般的な高さ検討では思い描くプランが出来ませんでした。
そこで道路斜線をクリアするもう一つの検討方法があります。
それが「天空率」という計算方法。
ちなみにこの検討方法は、コンピューターが無ければ、絶対に無理。
非常に難解な計算方法となります。
しかも、一つ一つの道路での検討となるため、時間がかかるかかる。
より細かな道路と敷地との高さを測量し、よしやるぞ!と取り掛かったのはいいのですが、全ての道路からの天空率を検討し終えたのは2週間後。
ほんと、2週間つきっきりとなりました。
その時の検討プランは軒が出ていないケースで、家のためにも軒を出したいと思い、60cm出して改めて検討をしてみるとOUT。
ちなみにこの時は、もうベースとなるものが出来ていたので、1週間で済みました。
60cmでOUTでしたので、30cmならどうだ!と思い再度計算してみましたが、こちらもOUT。
結局それ以上軒の出を小さくすると、見た目がかっこ悪いので、あっさり軒の出ていない外観にしました。
また軒が出ていないと一般的なモルタル吹付外壁やサイディングでは、耐久性や汚れに対して弱いので、少々高い素材ですが金属の外壁を採用しました。
扇形の敷地や狭小敷地など、様々な敷地を経験してきましたが、敷地のほとんどを道路に囲まれているケースは初めて。
この度の天空率計算は自分自身とても勉強になっただけでなく、この敷地に建てたい!という要望に応えることが出来て、ほんと良かったと思っています。
ちゅーピー住まいる
「コロナの影響で外では遊べないけど、我が家では遊べるよ!」という事を意図した内容で、土曜日の中国新聞に入る「ちゅーピー住まいる」に、家自体を遊具のように設計した家が掲載されました。
お子さん3人が写っているアスレチックネットのお家は8年前、ボルダリングの方は6年前に建てさせて頂いたお家です。
定期点検にお伺いするとき、いつもお子さんの成長が楽しみなのですが、改めて建てた時の写真を見ると、「懐かしい~」と思ってしまいました。
ちなみに3人兄弟の男の子は大学生、女の子は高校生と中学生に成長しており、この度の掲載を懐かしく?恥ずかしく?見て頂いていると思います。
呉市の家って、8年前なんだよなぁ~。
早い、早い。