4.職人さんの現状

広島の建築設計事務所かんくう建築デザインのみんなが笑顔になる家づくり

現在ではご存知の通り、ハウスメーカーや工務店にお願いするケースがほとんどです。しかし、本当に手を動かして造っているのは職人さん達で、その職人さん達は施工業者の社員ではなく、下請けとして働いているということはご存知でしょうか?
現在、一般的な家造りは、施工業者が家一軒受注する度に、大工さんや左官屋さん・クロス屋さんなど様々な職人に、一軒いくら、日当いくら、で仕事をしてもらっています。

近年、このような仕組み、いわゆる下請けでやっている職人さんに「やりがい」というものが無くなってきているのではないか、又その家に住むお客さんのために、というよりも、元請である施工業者の方を向いて仕事をするようになってきているのではないか、と思っていたため、上記のような質問をしてみたわけです。

現在の職人環境といいますと、

日給は安くなる一方
近年の安値競争のため、職人にしわ寄せがきている。
完成した家を見ることがない
大工工事が終わるとクロス工事や塗装工事が始まるため、次の現場に向かいます。これは工事の効率化を図るためです。
お客さんとのコミュニケーション禁止
お客さんと仲良くなると「お願い、ちょっとここに棚を作って」等言われやすくなります。その場合、材料費等かかった費用は請負契約を結んだ元請が負担することになってしまうので、とても嫌がります。

このような現場、何か寂しくないですか。
どんなに頑張っても本当の意味でお客さんの顔を見ることなく、又完成した家を見ることが出来ないなんて…。