レッドゾーン

広島市安佐南区 建築設計事務所 かんくう建築デザイン ポータルサイト広島現在、設計中の2件。

1つは急傾斜地関係の特別警戒区域に入っていて、もう一つは土石流の特別警戒区域に入っています。

両方とも通称レッドゾーンエリアということで、基礎を立ち上げたり擁壁を設置したりと、対策を講じた設計で進めています。

なぜそこに住むのか?又は住み続けるのか?

急傾斜地関係の方は建て替えで、その場所に愛着があり、利便性もいいので離れたくない。

土石流関係の方は、土地を新たに購入しての新築ですが、道路向かいが実家。

どちらも、ここに住みたい、住み続けたい、という理由があります。

私が住んでいる八木も6年前の土砂災害で被害を受け、災害後自宅はレッドゾーンに入ってしまい、周りの人からは「まだそこに住むん?どっかに移ったら?」と言われました。

確かに単純に考えるとそこに住み続けるのにはリスクがあり、安全面を考えて引っ越すのは簡単ですが、私はこの土地で住み続けています。

理由は近所の方々と仲がいいから、利便性がいいから、日当たりがいいから、静かだから、など数え切れませんが、一番の理由はこの周りの人が好きなんだと思っています。

災害時にも助け合ってきましたし、現在でもご近所付き合いで野菜などを玄関先に置いてくれていたりします。

そういえば昔子供が幼稚園の頃、かみさんが風邪をひいた時には近所のおばちゃんが送り迎えをしてくれたりしていました。

こんなことを思い出していると、現在設計している2家族が「リスクはあるが、ここに住む」という意思が理解できる気がしています。

人っていうのは複雑だなぁ、と思うとともに、万が一何かあっても命と財産を守ることの出来る家にしたいと思っています。


かんくう建築デザイン
「お客様に心から喜んでいただける家をつくりたい」と願う
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